今回は
『自己肯定感を上げるアウトプット読書術』
を読んだ感想をつづりたいと思います。
本書を書かれたのは、
YouTubeで本要約チャンネルを運営されているアバタローさんです。
アバタローさんは、私がすごいと思い尊敬しているYouTuberの1人で、
彼の動画を見てもらえればわかりますが、読解と要約の質が非常に高く、
その質の高い要約をアバタローさんの聞き心地の良い声で提供してくれるので、
非常に満足できる動画になっています。
そして、
そのアバタローさんが読書術に関する本を出版されたと知り
是非読んでみたいと思い購入しました。
結論からいうと、購入して本当に良かったと感じてます。
今納得のいく人生を送れていない方
読書に行き詰まっている方
これから読書を始めたいと考えている方
どんな方にも参考になる内容となっていますので、是非読んでみて下さい♪
それではレビューをしていきます。
目次
1,本書のおおまかな内容
2,個人的に響いたポイント
3,まとめ
1,本書の大まかな内容
本書を執筆した背景
まず、背景知識を少し述べます。
アバタローさんは、昔いじめやうつ状態になった過去があり、
その時に読書と出会い、自己肯定感を取り戻し人生を好転させています。
そういったご自身の原体験から、
今自分に自信がなかったり、
思うような人生を送れていない人
に向けて、自分と同じように読書によって自己肯定感を取り戻し、
人生を好転させてほしいという強い思いで本書の執筆をされています。
なので、一つ一つの言葉に熱い思いを感じることができます。
アバタローさんの言い回しを使うなら、
”言葉の温度”を感じることができます。
上記の背景を踏まえ、この本で
アバタローさんが一番伝えたいことは以下の点です。
読書によって人は自己肯定感を取り戻し、人生を好転させることができる。
それを実現するために一番重要なアクションが、読んだ本を「OUTPUT」することである。
そして、
その為の具体的な読み方や選書の方法などを本書で紹介されています。
ここでは重要なポイントにしぼって紹介します。
ポイント①
「OUTPUT読書術」で重要なポイントは、
自分が読書をする”目的”を明確にすること。
また、その目的にあった本を
正しく”選書”すること
です。
ポイント②
OUTPUT読書術の流れは、
INPUTした情報の
「整理」→「理解」→「編集」→「出力」です。これは、
(準備)→(読解)→(要約)→(発信)とも置き換えれます。
ポイント③
「OUTPUT読書術」の具体的な方法は、
- 本の表紙・帯・目次から「仮説」を導き出す
- 、まず、”言葉の温度”を拾い読む
- ツッコミモードでじっくり本の世界に入り込む
- 付箋とペンの使い方を明確に区別し、本に足跡を残していく
- 足跡をもとに情報の編集(要約)をする。
- 要約した内容をだれかに向けて出力(発信)する。
といった点です。
個人的に響いたポイント
以下、個人的に参考になったポイントのみ紹介します。
私が一番参考になった箇所は、
ポイント③の
OUTPUT読書術の具体的な方法です。
その中でも特に響いた箇所は
2.言葉の温度を拾い読む
4.付箋とペンの役割を明確に区別して足跡を残す
という2点です。
言葉の温度を拾い読む
これは、
まず1.でタイトルや目次から本の内容の仮説を立てた後の作業になりますが、
まずはいきなりじっくり読み始めるのではなく、
拾い読みをしていきます。
この拾い読みをするときのコツが
言葉に宿る「温度」に注目する
ということです。アバタローさんいわく、
著者が「伝えたい!」という箇所には、著者自身の「体温」が宿っています。
そこで、著者が作中の中で特に伝えたくて、気持ちが熱くなっている場所に着目し、
そこを拾い読みし、”自分の足跡”を残していくのです。
とのこと。
私はこれまで、
著者の体温とか、
言葉の温度とか、
全く意識することなく本を読んできました。
なので、この表現や考え方は目から鱗でした。
また、
言葉の温度が上昇する場所は、だいたいここだと相場は決まっています。
とも述べられています。
その場所とは、
- 文章の最初と最後
- 強調表現
- 譲歩構文
です。
まず文章の定番構成として、
「序論・本論・結論」というものがあります。
初めに一番伝えたいことを強調して、
その主張を支える根拠や具体例などを示し、
最後にもう一度伝えたいことを繰り返し述べる
という構成です。
したがって、
文章の最初と最後に着目すれば
筆者の強い主張を見つけやすくなります。
強調表現とは、
「もっとも重要なのは、〇〇である」
「一番の秘訣は、〇〇することであろう」
「〇〇こそが唯一の道である」
といった文章です。
このような明らかな強い主張は、
言葉の温度が上昇していると言えます。
最後に譲歩構文です。
これは、
「たしかにAである。しかしBだ」
といった、譲歩した後に主張を展開するものです。
譲歩構文には、「しかし」「ところが」のあとに、
筆者の熱い主張が述べられているためチェックします。
以上言葉の温度を拾い読むが、私が響いた箇所の一つ目でした。
私が響いた箇所の二つ目は、
付箋とペンの役割を明確に区別して足跡を残す
という点です。
「OUTPUT読書術」では、この
付箋とペンを明確に区別して使います。
具体的には、
ペン・・・筆者にとって重要な箇所を明らかにする役割
付箋・・・読者にとって重要な箇所を明らかにする役割
です。
そしてこの付箋は、1冊の本に対しての枚数制限を設けます。
アバタローさんは、
1冊に立てられる付箋は3枚まで
というルールを課しているそうです。
そうすることで、自分が本当に吸収したいポイントが絞られるためです。
私は、この部分を読んだときにかなり響きました。
どこが響いたかというと、
まず、私にとっての読書とは、
「自分の役に立つ情報を収集すること」であり、
自分が本につける足跡も、
自分が「役に立つ!」とか「なるほど!」と思った箇所や、
「ここは自分にとって重要!」と感じた箇所にしか
線を引いてこなかったからです。
そうです。私は、
筆者が主張したい箇所を探して、足跡を残す
という
筆者の目線での読書というのもをしてこなかったから
この、筆者にとって重要な箇所と読者にとって重要な箇所というものを区別する
という感覚自体が初めての発見だったのです。
この時に思ったことは
「あ、そうだよな。読書って、筆者の経験を追体験して自分に吸収できるものを吸収することだよな」
「筆者目線に立たないと本当の読解はできないよな」
といったごくごく当たり前のとこでした。(恥)
まとめ
以上
アバタローさん著「OUTPUT読書術」のレビュー記事でした。
アバタローさんが一番伝えたかったことは、
読書によって人は自己肯定感を取り戻し、人生を好転させることができる。
それを実現するために一番重要なアクションが、読んだ本を「OUTPUT」することである。
という点です。
そのための具体例や方法が本書には詳細に書かれています。
本書を読めば、みなさんの今後の人生が必ず好転する!
とはもちろん言いませんが、
「今の自分に自信がなくて困っている」
「このままの自分は嫌だ」
「何かをして、人生を変えたい」
と思っている方は、そのためのヒントを得ることができるかもしれません。
読書法としても参考になるので、今現在読書習慣がある方も、
参考にできる部分が見つかるかもしれません。
気になったらぜひ手にとってみて下さい!
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